スカトロに魅了されたマゾが時たまやって来る。
今回の彼は海外からの尋ね人。
柔らかな雰囲気にあどけない日本語で一生懸命私に意志を伝えようとする様子が可愛らしいわね。
聞くところによると、彼はもう随分前から黄金と聖水に魅了されているみたいで、今日だけで8人のmistressのソレを獲得するんですって。
私は4人目らしい。
浴室には黄色い液体が溜まった洗面器と密閉された大きめのタッパーが用意されてあったわ。
なるほどそこに追加していくということね。
私が浴室に向かうのをワクワクしたような目で見送りながら彼は静かにソファに腰掛けた。
聖水って案外飛び散るのね。
全てを洗面器に注いでやろうと思ったのにどうしてもコントロールできない部分で飛び散る。
まるで本物のシャワーだわ。
今日の濃かったわね。
せっかくの聖水は他のmistressの分と同じく洗面器の中でどれが誰のかすら分からなくなってしまったけれど、黄金の方はどれも個性的で面白かったわね。
タッパーの蓋を開けた瞬間の鼻腔を劈く不愉快な臭いが忘れられないわ。
先の3人分の激臭を全部足しても、私の一撃の方が圧倒的に強烈だけどね。
そんなことを考えていたら思いのほか大量に出ちゃった。
これらをどう楽しむのが至福のマゾなのかとても気になったけど、言語の壁のせいで通じなかったわ。
だけど、彼はとても満足そうな顔をしていた。
その表情の奥に秘めたる変態性を感じて、言葉が通じないのが少しもどかしかったわね。
ぜひとも彼の楽しみ方について議論を交わしたいところだった。
