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MISSTRESS BLOG

ミストレス ブログ

支配の余韻。

解かれたあとの虚無感と刻まれた縄跡の愛し方。

さっきまでの熱狂が嘘のように、静まり返った部屋。

あなたの肌には今、どのような「記憶」が刻まれているかしら。

縛られている最中の恍惚、吊り上げられた時の絶望的なまでの浮遊感。

それらはもちろん素晴らしいけれど、緊縛という儀式の真髄は、実は「縄を解かれた瞬間」から始まるのだと私は考えているの。

今日は、あなたの肉体に残された私からのメッセージ――「縄跡」との向き合い方について、じっくりとお話ししてあげるわ。

境界線の消失、そして訪れる虚無

縄が一本、また一本と解かれ、それまであなたの肉体を定義していた強固な外殻が失われる時。

あなたは、それまで感じたことのないような、剥き出しの不安に襲われるはずよ。

「自由にしてあげる」という私の言葉は、あなたにとっては最も残酷な宣告。

重力から解放されたはずの四肢は、自分のものとは思えないほど頼りなく、空気の冷たささえも刃のように肌を刺す。この時、あなたの心に広がる大きな穴こそが「支配の余韻」の正体なの。

自らの意志で動くことを禁じられ、私の指先一つで呼吸さえもコントロールされていたあの時間。

その絶対的な安心感から放り出されたあなたは、まるで海を奪われた魚のように、陸の上で無様に喘ぐことしかできない。その虚無感こそが、あなたが私に魂を預けた何よりの証拠なのよ。

刻印という名の、私からの愛し方

鏡を見てごらんなさい。

肩に、手首に、そして太ももの付け根に。

赤紫色の、複雑で美しい模様が浮かび上がっているでしょう?

それは、私があなたをどれほど強く、深く「個」として認め、支配したかを示す刻印。

麻縄の繊維一本一本があなたの肌に食い込み、細胞を押し潰し、血流をデザインした結果。

この縄跡は、私があなたという存在をキャンバスにして描き出した、世界でたった一つの芸術作品なの。

世間の人々はそれを「傷」や「痣」と呼ぶかもしれないけれど、私たちにとっては違う。

それは、私があなたの内側に深く侵入したという動かぬ証拠。

あなたが日常に戻り、スーツに身を包んで誰かの部下や上司として振る舞っている間も、その服の下では、私の支配が脈打っている。

指でその跡をなぞってみなさい。

まだ微かに残る痛みと熱が、昨夜の私の冷徹な視線を思い出させるはずよ。

消えゆく跡を惜しむ、残酷な愛

縄跡は、数日もすれば色を変え、やがて消えていく。

その色が薄くなっていく過程は、あなたにとって、私との絆が薄れていくような焦燥感をもたらすでしょう。

「もっと深く刻んでほしかった」

「この痛みが消えないでほしい」

そんな風に願うあなたの歪んだ愛情を、私はすべて見抜いているわ。

消えゆく跡を愛おしく思うことは、次の支配を渇望することと同義。

跡が完全に消えた時、あなたは耐え難い飢餓感に襲われ、再び私の前に跪かずにはいられなくなる。

私は、あえてあなたを「日常」という檻に帰してあげる。

けれど、あなたの精神はもう二度と、私の縄を知る前の純潔な状態には戻れない。

刻印が視覚的に消えたとしても、あなたの神経回路には、私に縛られた時のあの独特の感触が焼き付いているのだから。

支配される悦びを、その身に刻みつけて

自由でいることは、孤独であること。

けれど、私の縄に繋がれている間、あなたは決して一人ではない。

あなたの苦痛も、快楽も、すべては私の管理下にある。

次にあなたが私の元を訪れる時、その肌はどんな物語を求めているのかしら。

より深い食い込み? それとも、一生消えないような精神的な傷跡?

あなたの「空虚」を埋められるのは、私だけ。

鏡の中の自分に残る、微かな縄の赤みを見つめながら、次に私があなたをどう料理するか、精一杯想像して震えていなさい。

私の指先が再びあなたの肌に触れるその日まで。

その縄跡が消えるまでの期間限定の「自由」を、せいぜい不器用に着こなしてみせることね。

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次回の更新では、

「瞳を塞がれた世界で、私の香りを辿る方法」について語りましょう。

あなたの心の中の「犬」が、再び私の足音を求めて吠え出すのを、私は楽しみに待っているわ。